百花繚乱

今回のギャラリーは以前から行ってみたかった福島の三春滝桜と花見山公園だ。 有名観光地で、しかも開花時期とお天気も見極めて行かねばならず休日写真家には厳しい条件だ。
しかし今年は幸運にも平日に休みがとれたので急遽日帰り強行軍での撮影行となった。
花見山公園は最寄り駅が福島駅で東京から新幹線で1時間強とはいえ、その先の行程が不便なのだが、この時期は福島交通が臨時定期バスを運行していて駅から直接行かれるのは大変便利だ。
通常なら土地柄マイカーもしくはレンタカーが一般的なのだろう。自分もレンタカーを借りて行こうと計画をたてたのだが、花見山の臨時駐車場が徒歩で1時間も離れたところと知って、臨時バスにした。臨時駐車場から花見山までシャトルバスが運行されているとはいえ、それなら福島駅から臨時バスで行っても同じような時間だ。臨時バスなら往復500円で花見山公園の入り口まで運んでくれるので大変便利だ。また、定額タクシーも運行している。
さて、待望の花見山だが噂に違わず美しいところだ。とくに望遠で切り取れば、昔流に言うならば「フィルムが何本あっても足りない」状態。 散策コースは30分・45分・60分コースとあるがここは迷わず頂上まで行く60分コースだ。花見山から福島の町並みが見下ろせる。
ただ、一般集落が好意で植えたものなので観光地とはちょっと違う。それを承知で気になったのは電線の多さだ。福島が観光地として宣伝するなら電柱の地中化など行政でなんとかして欲しいところだ。また、出店が多く出ているのだが散策中に食べ物の匂いが（山の上まで）するのはいかがなものかと思う。
そんなことを思いながら下山するとまだ時間がある。三春も行かれるのではないかと時間を調べ帰りの臨時バスに乗り福島駅に向かった。
三春の滝桜も駅から臨時バスが列車の時間に合わせて出ているのだが、そもそも三春駅に行く磐越東線が1時間に一本という少なさだ。ハラハラしながら乗り継いでバスに間に合った。
ここは滝桜だけでなく町全体がしだれ桜の里といえるくらいしだれ桜が多い。臨時バスはその町中をうまく通り、行き帰りのルートも違っていて大変楽しめた。郡山から三春までの行程も桜が多く、ここはそのうちゆっくり巡ってみたい場所だ。
どちらの臨時バスも福島交通なのだが、乗客が多いとすぐに増発したりとてもいい対応だ。平日なのでこれでも人出は少なく混乱がないのかもしれないが福島交通Goodjobである。無理を承知で、できれば桜の見所は徐行してほしい（笑）とリクエストしておこう。

三春滝桜 ... 1-3
花見山公園 ... 4-37
5,7の赤い葉はデショウジョウ（春もみじ）で春と秋に赤くなり夏は緑の葉を見せる園芸種で春は新芽が赤く見えるのだそうだ。

OLYMPUS STYLUS1 ...1,3,4,7-12,14-37
Panasonic GM1+OLYMPUS 9mm F8.0 ... 2,5,6,13
仕事の帰りに行ったので、装備が最軽量セットだが最初から撮影行として行くなら一眼にソフトレンズなど交換レンズにも凝ってみたいものだ。
写真中、ソフトフォーカスがかかったものはアートフィルターのファンタジックトーンとポップアートを合成したもの。周辺減光のあるものはトイカメラだ。

ギャラリーは枚数が多いがオートプレイにしてゆっくり眺めてほしい。