SIGMAのRAW現像ソフト“SIGMA Photo Pro”にはシャドーの階調を持ち上げるFill Lightという機能がある。
同様の機能は他社にもあるが、どのカメラメーカーよりも先駆けて採用したのはサスガ。しかも、なかなか気の利いたネーミングである。
シャドーにレフ板を当てたような雰囲気に仕上がるのだが、単に階調を調整したのではなく、もっと自然な感じに仕上がる。
普通はプラスに修正するのだが、なぜかこのソフトにはマイナスにも動かせるようになっている。ここも他社にはない機能だ。
で、マイナスに補正するとどうなるか？

 
左はオリジナル、右はハイライトを基準に彩度を上げFill Light-2.0

明るいところはさらに明るく、暗いところはさらに暗くなる。
しかも、部分的にソフトフォーカスがかかったようになる。これが実に不思議な感じなのだ。
もともと偶然から出たレタッチだが、後半は意識して撮り始めた。

 
左はオリジナル、右はFill Light-2.0、中間調が破綻している（苦笑）

不思議な光のギャラリーである。

SIGMA DP1 ... 4,5,7
DP2 ... 1-3,6,8-24