リコーの新しいコンパクトカメラ「CX1」を買った。
特長はダイナミックレンジダブルショットと秒4コマの連写だ。
ダイナミックレンジダブルショットは露出が異なる2枚の静止画を高速で連続撮影して、それぞれの適正露出部分を合成した画像を記録。ダイナミックレンジを最大12EV相当まで拡大することによって、人の目で見た印象と近い画像の記録が可能（リコーHPより）という機能。
過去にサンヨーDSC-MZ1などに搭載されていたもので新発明ではないが完成度が格段に上がっている。通常撮影も記録できるので効果が見比べられて便利。

 
左が通常撮影。右がダイナミックレンジダブルショットだ。（Photoshopのシャドウハイライトで効果をやや強調してある）
これを見れば効果は歴然だが、すべてのショットで効果があるわけではなくて、例えば太陽などハイライトが多いと逆効果となることもあり万能というわけではない。


ダブルショットなので当然タイムラグもあって動きの早いモノでは像がブレる。
とはいえ面白い機能でフィルムにはない写真の可能性を感じさせてくれる。

もう一つの機能、秒4コマは一眼レフなら中級機程度の機能だが900万画素のコンパクト機で数十コマも実現しているのは珍しいと思う。（60枚まで秒4コマ、それ以降は秒3コマで999枚まで）

このハイスピードCMOSはカシオではさらに秒30コマでそこからベストショットを選べるようになっているが、こうなると高画質のムービーから1枚を切り出すのと変わりなく、写真の特長である「一瞬を永遠に」という概念を覆しかねない。
シャッターチャンスとは何なのか、考えさせられるセンサーの進歩だ。